インプラント治療について
インプラント治療とは
インプラント治療は、歯が失われた箇所に人工の歯を埋め込む治療法です。
人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付けます。通常の入れ歯やブリッジとは異なり、隣の歯を削る必要がなく、自然な感覚で噛むことができます。
特に、下顎の総入れ歯が不安定な方や、上顎の総入れ歯で口蓋がない場合には、インプラントを使用して入れ歯を固定する方法が効果的です。
インプラントが難しいケース
- 骨質インプラントを埋めるためには骨の大きさや質が必要です。骨量が少なかったり極端に柔らかかったりする場合は適応にならないこともあります。
- 内科的既往重度の糖尿病や高血圧、骨粗鬆症の投薬をされている方の一部は適応できない場合があります。
- 口腔内の清掃状況お口の中のプラークが多い場合は歯肉の炎症等も強くなるのでインプラントは入れることができません。当院ではインプラント治療前に必ず口腔清掃指導をはじめとした基本治療をさせていただきます。
当院のインプラント治療の
特徴
1世界No,1シェア率を誇るストローマン社のインプラントを使用
2class B滅菌器を中心とした、徹底された衛生管理
3サージカルガイドを使用した安全安心なインプラント埋入
医院で使用しているインプラントの種類
400種以上あると言われるインプラントの中でもトップのシェア率であるスイスのストローマン社製のインプラントと周辺機器を使用しております。
ストローマンのインプラントはチタンにジルコニウムを配合させており純チタンよりも強度が高く、表面の性状も優れているので骨との固定に優れていると言われています。
インプラント治療の流れ
1カウンセリング、検査
インプラント治療に限らず、初めのカウンセリングと精密な検査は必ず行います。お悩みや症状など問診した後、お口の状態を正確に検査していきます。
検査内容は歯科用CTで骨の質や血管、神経の位置を調べたり、インプラント予定部位の周囲組織の状態などを調べます。
2治療説明
治療に入る前に必ずインプラント治療についてのご説明をさせていただきます。
手術前にわからないことや不安なことはなるべくない状態で進めてまいります。
3ガイド作成
当院ではインプラント治療の際にサージカルガイドを作成します。サージカルガイドがあることで事前に計画した位置に正確にインプラントを埋入することができるので安全です。
4インプラント埋入手術
通常の浸潤麻酔をしたのちにインプラント本体を骨の中に埋めていく手術をします。細菌感染が起きないように厳格な滅菌環境下で行なっていきます。
5インプラント上部構造の印象、装着
インプラント埋入から2〜6ヶ月後に被せ物の上部構造(インプラントの被せ物)の型取りを行い、作製し装着していきます。
最終的な上部構造を作る前にプロビジョナルレストレーションと呼ばれる仮歯を作る場合も多いです。
6メンテナンス
インプラントや周囲の歯や組織を長く維持するためには数ヶ月に一度のメンテナンスが必要です。
清掃の方法のご指導、周囲組織の炎症の有無や噛み合わせのチェックを行い、必要であれば処置を行います。
インプラント治療の
メリット・デメリット
インプラント治療のメリット
- 違和感が少なく済むご自身で着脱する物ではないので、着脱式の入れ歯に比べて違和感が少なく咀嚼効率の回復にもなります。
- 残存歯の保存の予防ブリッジや入れ歯は支台歯(ブリッジや入れ歯がかかる歯)に固定することで噛み合わせなどの機能を得ることができるので、支台歯を悪くすることがありますし、元々の支台歯のクオリティが低ければ予後の悪いものになります。対してインプラントは骨に固定するので残存歯に対しての影響を少なくすることができます。
- 清掃性が良いインプラントを単独で埋入した場合、他の歯と連結することはないので、ブリッジなどと比べ清掃がしやすいです。
インプラント治療のデメリット
- 外科治療になる外科処置が必要になるので、術後の痛み、腫れ、出血等が多少起こります。
- 治療費は高額になりやすい保険適用外の治療になるので保険適用のブリッジなどに比べると治療費は高くなってしまいます。
- 治療期間が長い組織が治癒するのにどうしても時間がかかるので非外科の治療と比較して全体 の治療期間が長くなる傾向にあります。